当院の治療について

急性期の治療

2017年4月より、精神科救急急性期医療病棟を開始しました。

2017年4月より精神科救急急性期医療病棟(スーパー救急病棟)を開始しました。統合失調症ばかりでなく双極性障害 (躁うつ病)、うつ病等の気分障害、アルコール依存症、認知症、睡眠障害、強迫性障害、発達障害など幅広い精神疾患の急性期治療を積極的におこなっています。 急性期症状が落ち着かれ急性期治療が終了するとその後も引き続き当院で療養していただく場合もございますが、必要がございましたら、しかるべき専門治療機関や専門施設と連携を行ったうえでご案内もしております。 お陰様で地域の方々や医療機関からのご紹介やご入院依頼が多いため、2019年度に向けて精神科急性期病棟開始の準備を進めています。

薬物療法・精神療法

薬物療法は、精神科で最も基本的な治療です。主治医が患者様のお話を伺って、症状の改善に最も効果的と思われる薬物を処方します。症状の改善がすぐ感じら れる場合も、気長に飲み続けてこそ効果のある場合もありますので、焦らず取り組んでみてください。副作用など、気になる点がもしありましたら気軽に主治医 にご相談下さい。
精神療法とは、患者様の状態に合わせた心理的サポートです。治療者との面接を通じて、病気や自分のもつ症状への理解を深め、精神的な安定をはかります。

患者・家族を含めたチーム医療

当院では入院後、定期的に主治医、看護師、作業療法士らで合同カンファレンスを行い、現在の病状、問題点、今後の目標などについて話し合い、スタッフ各々の役割を再確認しています。

入院リハビリテーション

作業療法、レクリエーション療法

作業療法とは、様々な活動を利用したリハビリテーションです。退院準備から入院生活の楽しみまで、 利用目的に合わせて幅広く対応できるように、数多くのプログラムを用意しています(その為、活動も病院内にとどまらず、 外出して行うプログラムが多数あります)。総勢11名の作業療法スタッフが、個別担当制により支援させていただきます。

SST(ソーシャルスキルトレーニング)

SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは、社会生活技能訓練です。精神に障害を持った人が社会で生活していくために、 より良い対人関係を身につけ、ストレス対処や問題解決ができる(再発防止)スキルを習得することを目的としています。

生活指導、服薬指導・栄養指導

患者様の症状、状態に応じた日常生活の援助をいたします。入院間もなく、もしくは症状の活発な時期から 回復に向かう時期には栄養摂取、排泄、清潔を保つための援助を中心に行ない、症状が安定し、体力も回復する時期には 日常生活行動の自立に加え、入院前の生活に戻るためのリズムを取り戻すための援助を行うなど常に患者様の自立を考え、 活動と休息のバランスを適切に保ちながら必要な援助を提供いたします。
服薬指導とは、患者様が安心して服薬できるよう薬剤師が服用薬の名前、作用、副作用などを説明します。
栄養指導とは、医師が栄養指導を必要と判断した患者様に管理栄養士が指導します。

心理検査

心理検査は疾患を抱える方の心理的問題のみでなく、良い面での心理的資質や能力も含め、その人となりを総合的に理解するための一方法です。診断の補助手段として、治療方針を立てるためや経過をより客観的にとらえるためなど、目的に応じていくつかの心理検査を組み合わせて施行します。また、結果をお伝えすることで、患者様ご自身の自己理解を深めることにも役立ちます。